GPUアクセラレータを9台搭載するマイニングシステムをInno3Dが発表


Inno3Dという香港にあるGPUメーカーから、マイニングに特化したGPUアクセラレータと呼ばれるボードを9枚挿せるマイニングシステムが発表されました。わくわくがどきどきなこのプロダクトについて見ていきたいと思います。

記事によると

Inno3Dは、仮想通貨マイニング用のアクセラレーター「P104-100 GPU Mining Accelerator TwinX2」を9枚使って構成するマイニングキット「MC3865-9-104」を発表した。

P104-100のインターフェースはPCE-Express(X4)、補助電源は8PIN×1で消費電力は180W。アクセラレータなので外部出力端子はなし。グラフィックボードではなくマイニングに特化したGPUカードです。Inno3Dによると、P104-100はイーサリアムを35MH/sで、Zcashを470Sol/sで、Moneroを660H/sでマイニングする

強力な仮想通貨マイニングシステムを構成できるMC3865-9-104の価格や発売時期についてInno3Dは2017年内に発表する予定。さらにMC3865-9-104実機は2018年1月9日からアメリカ・ラスベガスで開催されるエレクトロニクスショーCES 2018に出展されます。

とのこと。
この記事から、この製品がイカしたプロダクトなのか色々調べてみました。

P104-100 GPU Mining Accelerator TwinX2とは

スペックを見る限りでは、ベースはGTX1070で、リファレンスモデルから、メモリが8GB GDDR5から4GB GDDR5Xに 、クロックを1506MHzから1607MHzにオーバークロックした仕様で、ディスプレイ出力は省かれている。そして消費電力が150Wから180Wに上がっている。

このスペックから想像できることは、GTX1070よりハッシュレートは高くなり、価格は安くなるが、ワットパフォーマンスは下がるだろうという事。

個人的には、OCしてハッシュレートを上げるより、ワットパフォーマンスを改善する方向にチューニングしてほしかったかなぁ。

P104-100 GPU Mining AcceleratorはASICではなく、中身はただのカスタマイズGPUなので、特定の通貨しか掘れないという事はなく、普通のGPUと同じように扱うことが可能です。(ただし映像は出力できない)

MC3865-9-104とは

「P104-100 GPU Mining Accelerator TwinX2」と併せて発表されたマイニングシステム「MC3865-9-104」は、簡単に言えば「P104-100 GPU Mining Accelerator TwinX2」を9枚挿してマイニングすることを前提に作られたPCです。

中身は、低消費電力のノートPC向けCPUであるCeleron 3865Uと、64GBのSSD、4GBのメモリを積んだPCで、電源は2200Wもの容量の物を積んでいます。
余計なものがすべて省かれているため、9枚のグラボが刺さっている割にはコンパクトに収まっているというのが、利点といえば利点でしょうか。

結局買いなのか?

正直買いかどうかでいうと微妙なところ。
価格がGTX1070の半額とかでもない限りは、あまりメリットを感じない。
ただし、マイニングを相当大規模でやっていて、電力や効率よりスペースの問題に制約を受けてるような場合は、コンパクトに集約できるこのシステムにメリットを見出せるかもしれない。

そして何よりも気になるのが、NVIDIAの次世代GPUであるGTX2080の存在。
GTX1080は発売から1年半が過ぎており、そろそろ次世代GPUの登場が近いと思われます。
噂のGTX2080は、元々ワットパフォーマンスの高いGTX1080よりさらに2倍のワットパフォーマンスを発揮するといわれており、これが事実だとすると、GTX2080登場と同時にMC3865-9-104がゴミになる可能性すらあると思われます。

グラフィックボードであれば、ゲームなどの3D表示用途に需要があるため、中古で売り払うこともできますが、ディスプレイ出力のないマイニングアクセラレータは、売ることもできず泣くことになるかも……。

結論路しては、GTX2080発売までに初期費用を回収できそうなら買い、それ以外ならステイといったところでしょうか。
すべては価格次第な感じがするので、価格が発表されたら続報をお届けしたいと思います。